生命保険見直し時の注意点⑤-見直しの時期やタイミングとは?
- 2018.06.05
- 生命保険
生命保険は一度加入してしまえば一生安心というものではありません。必要に応じて保障内容を見直さないと、保障が不足したり、過剰になったりします。
では、生命保険の見直しのタイミングは、いつがベストでしょうか?
生命保険には見直すべきタイミングがいくつかあります。生命保険を見直すべき主なタイミングについて解説します。
目次
1.現在の生命保険契約が気になったとき
生命保険の見直しというと、結婚や子供の誕生など、ライフステージに変化があったときに行うものという先入観がある方が大半でしょう。しかし、結婚などライフステージに変化がなくても、ご自身で加入している生命保険の契約内容が気になったときが一番の見直しタイミングでもあります。
「本当に今の契約内容でいいのか?」、「すすめられるままに生命保険に加入してそのままになっている・・・」など、気になる点があれば、まずは、現状の契約内容を確認し、本当に必要な保障内容となっているのかという点を確認することが重要です。
確認の結果、見直す必要がなければ、見直す必要がないと確認できたことになります。一番の問題は、本当は見直すべきなのに、保障内容の確認を先延ばしにすることです。
そうならないためにも契約内容が気になったとき、つまり現在の契約に不安や不満を感じた時が、生命保険の保障内容確認や、見直しのタイミングだと考えてもいいでしょう。
2.結婚
結婚は大きな生命保険見直しのタイミングです。
独身時代から加入している生命保険があれば、夫婦それぞれの保障内容を確認し、不要な保障があれば、解約するといいでしょう。
夫婦のどちらか一方のみが働く場合、働いている方に万が一のことがあった場合に備えて、配偶者の生活をカバーする保障が必要となります。独身時代の生命保険の保障内容や保障期間に過不足があれば、保障の見直しが必要です。
夫婦の両方が働く共働きの場合に関しては、大きく保障を増やす必要性は低いでしょう。ただし、共働き夫婦の場合、余裕がある分、貯蓄が疎かになる可能性もあるので、貯蓄型の生命保険を検討するのも1つの方法です。
なお、独身時代から加入している生命保険を活用するのであれば、受取人の変更が必要です。独身時代の受取人は両親になっていることが多いと思いますので、配偶者に変更する必要があります。
3.子どもの誕生
子どもの誕生も生命保険見直しの大きなタイミングの1つです。
守るべき家族である子供が増えた場合には、万が一の際の保障額を増やす必要があります。子供の養育費だけでなく、教育資金についても考慮して見直しを行う必要があります。
可能であれば、妊娠中に保障内容の見直しを行う方がいいでしょう。
4.離婚
離婚の際には、養うべき方が減るわけですから保障を減らす見直しが必要です。離婚によって配偶者に対しての保障は不要となりますが、子供については、縁が切れるわけではないので、子供のための保障は残しつつ、見直しを行う必要があります。
なお、離婚した際には、加入している生命保険の受取人を元配偶者から子供や両親などに変更することを忘れないようにお気を付け下さい。
5.住宅購入時
マイホームの購入時には住宅ローンを組み、「団体信用生命保険(団信)」に加入する方がほとんどだと思います。
「団体信用生命保険(団信)」に加入していれば、住宅ローンを借りている方に万が一のことがあった場合、ローンの支払いが免除(不要)となりますので、住宅関連の保障は生命保険から減らすことができます。
6.定期保険などの満期・更新時
保険期間10年などの定期保険に加入している方も多いと思います。そのような方には、10年に1回、満期が来ますので、更新が必要となります。この更新時には、更新時の年齢で保険料が再計算されるので、通常、保険料は高くなります。
≪試算条件≫
商品:無解約返戻金型平準定期保険
被保険者:30歳男性
保険金額:3,000万円
保険期間:10年
特約:保険料払込免除特約
30歳からの10年間
月額保険料:5,059円
(内特約保険料:259円)
40歳からの10年間
月額保険料:9,153円
(内特約保険料:1,053円)
50歳からの10年間
月額保険料:20,241円
(内特約保険料:3,471円)
60歳からの10年間
月額保険料:42,552円
(内特約保険料:5,742円)
更新時も生命保険見直しの大きなタイミングです。更新前の保障を維持するのか、保障を減らす(減額する)のか、それとも全く新しい契約に見直すのか、などを検討する良い機会です。
なお、更新前に転換をすすめられることがあると思います。転換は契約者にとって不利な場合もありますので、本当に転換がベストな方法なのかを確認する必要があります。
参考:生命保険の転換(下取り)制度とは?
7.法人設立時
個人事業から事業を法人化した時も生命保険の見直しタイミングです。
個人事業の間は、生命保険に加入しても生命保険料控除枠しか経費化できませんが、法人化し、法人で生命保険に加入すれば、契約内容によっては、保険料の全額を経費とすることが可能です。
法人で準備する保障、個人で準備する保障を見直して、最適な保障内容となるよう、法人設立時には生命保険を見直すべきです。
なお、法人化すれば、法人から退職金を受け取ることが可能となります。生命保険で保険料を経費化しつつ、退職金を積み立てる方法もありますので、検討するといいでしょう。
8.前(旧)契約の解約タイミング
生命保険の見直し時に古い契約を解約し、新しい契約に乗り換えることがあると思います。そのような場合には、古い契約を先に解約しないようにご注意ください。
先に古い契約を解約してしまうと、新しい契約が健康状態などの理由で引受不可となった場合、無保険の状態となってしまいます。
一度解約してしまった生命保険契約は、取り戻すことはできませんので、解約のタイミングについては、注意が必要です。
まとめ
結婚や子どもの誕生など、ライフステージに変化があったときのみしか生命保険を見直せないわけではありません。
・本当に今の契約内容でいいのだろうか?
・どんな生命保険に加入しているか、実は十分理解できていない・・・
・今まで1回も生命保険を見直したことがない・・・
上記のような不安や不満があれば、不安や不満を感じた時が、生命保険の見直しタイミングだといえます。また、数年に1回など、決めたタイミングで契約内容を確認し、必要があれば見直すのも1つの方法です。
・どのような保険を選んだらいいのかわからない
・今、加入している生命保険が、どのような保障内容になっているか確認してもらいたい
・見直し方をアドバイスして欲しいが、誰に相談していいか分からない など
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