生命保険に加入した後は、面倒だから見直しなど考えたくないという方も多いと思います。しかし、生命保険は一度加入してしまえば一生涯安心というものではありません。
必要に応じて見直しを行わないと、保障が不足したり過剰になったりし、希望とは合わない契約を続けていたということになる可能性があります。
なぜ、生命保険は見直しが必要となるのでしょうか?一度加入して安心とならないのは、なぜでしょうか?
今回は、生命保険見直しの必要性についての下記ポイントについて解説します。
・なぜ、生命保険は、見直しが必要となるのか?
・生命保険は、見直しをしないとどのような問題が発生するのか?
・生命保険を見直すべきタイミングとは?
目次
1.ライフステージの変化による見直しの必要性
ライフステージ(生活環境や家族構成)が変化すれば、必要な保障や保障額が変わる可能性があります。暮らしや社会環境の変化などに応じて、その時々に保障内容を選び直さないと、保障が不足したり、保障が過剰になったりします。
よって、下記のようなライフステージに変化があった場合には、生命保険の見直しが必要となる場合があります。
・結婚
結婚は大きな生命保険見直しのタイミングです。独身時代から加入している生命保険があれば、夫婦それぞれの保障内容を確認し、不要な保障があれば、解約するといいでしょう。
夫婦のどちらか一方のみが働く場合、働いている方に万が一のことがあった場合に備えて、配偶者の生活をカバーする保障が必要となります。独身時代の生命保険の保障内容や保障期間に過不足があれば、保障の見直しが必要です。
夫婦の両方が働く共働きの場合に関しては、大きく保障を増やす必要性は低いでしょう。ただし、共働き夫婦の場合、余裕がある分、貯蓄が疎かになる可能性もあるので、貯蓄型の生命保険を検討するのも1つの方法です。
なお、独身時代から加入している生命保険を活用するのであれば、受取人の変更が必要です。独身時代の受取人は両親になっていることが多いと思いますので、配偶者に変更する必要があります。
・出産(子どもの誕生)
出産(子どもの誕生)も生命保険見直しの大きなタイミングの1つです。
守るべき家族である子供が増えた場合には、万が一の際の保障額を増やす必要があります。子供の養育費だけでなく、教育資金についても考慮して見直しを行う必要があります。
可能であれば、妊娠中に保障内容の見直しを行う方がいいでしょう。
・離婚
離婚の際には、養うべき方が減るわけですから保障を減らす見直しが必要です。離婚によって配偶者に対しての保障は不要となりますが、子供については、縁が切れるわけではないので、子供のための保障は残しつつ、見直しを行う必要があります。
なお、離婚した際には、加入している生命保険の受取人を元配偶者から子供や両親などに変更することを忘れないようにお気を付け下さい。
・住宅購入
マイホームの購入時には住宅ローンを組み、「団体信用生命保険(団信)」に加入する方がほとんどだと思います。
「団体信用生命保険(団信)」に加入していれば、住宅ローンを借りている方に万が一のことがあった場合、ローンの支払いが免除(不要)となりますので、住宅関連の保障は生命保険から減らすことができます。
・法人設立時
個人事業から事業を法人化した時も生命保険の見直しタイミングです。
個人事業の間は、生命保険に加入しても生命保険料控除枠しか経費化できませんが、法人化し、法人で生命保険に加入すれば、契約内容によっては、保険料の全額を経費とすることが可能です。
法人で準備する保障、個人で準備する保障を見直して、最適な保障内容となるよう、法人設立時には生命保険を見直すべきです。
なお、法人化すれば、法人から退職金を受け取ることが可能となります。生命保険で保険料を経費化しつつ、退職金を積み立てる方法もありますので、検討するといいでしょう。
参考:生命保険見直し時の注意点⑤-見直しの時期やタイミングとは?
2.定期保険更新時の見直しの必要性
保険期間10年などの更新型の定期保険に加入している場合、契約時には見直しを前提に加入していることが多いと思われます。ライフステージの変化を前提に更新型の保険を推奨している生命保険会社もあります。
ということは、更新時には保障内容の見直しが必要である可能性が高いといえます。
更新型の契約に加入している場合には、しっかりと見直しの必要性を確認しておかないと、ムダな保険料を支払い続けることになります。
更新型の生命保険に加入している場合、きちんとアフターフォローをしてくれる営業担当者がいないと、ムダを垂れ流すことになりかねません。
また、すすめられるままに更新型の保険に加入している方もいるでしょう。保険期間の短い更新型の生命保険は加入当初は保険料が安く、加入しやすく感じます。しかし、そのまま更新していくと保険料は上がり、最終的には支払えないほど保険料が高くなる場合もあります。
なぜ、更新型の保険に加入したのかが思い出せなければ、再度保障内容や保障期間などについて検討し、見直しの必要性を確認することをおすすめします。
なお、更新型の保険であっても更新時まで見直しが不要というわけではありません。更新前でも必要であれば、保障内容の見直しが必要な場合があることには、注意が必要です。
現在の契約内容(保障内容)で問題ないかなど、気になることがあれば、FP(ファイナンシャル・プランナー)などのプロに相談した方がいいでしょう。見直しの必要性について確認することをおすすめします。
なお、生命保険の見直しというと、転換をすすめられる場合があります。転換は、契約者にとってデメリットとなる場合が多い制度です。転換をすすめられた場合には本当にその転換はご自身にとってメリットがある見直し方法かを見極めるようにしてください。
参考:生命保険の転換(下取り)制度とは?
3.受取人の見直しの必要性
受取人の見直しは見逃されがちですが、相続などを考慮すると必要性が高い場合があります。
生命保険の加入時には、受取人を無条件に配偶者にしている方が多いと思います。しかし、契約から時間が経っているのであれば、本当に受取人は配偶者で問題ないかご確認ください。
相続を考えると、受取人を配偶者から子供などに変更した方が良い場合もあります。
まとめ
生命保険は定期的な見直しが必要かというと、必ずしも定期的な見直しが必要というわけではありません。しかし、定期的に見直しが必要かどうかを確認した方がいいことは間違いありません。
一般的に生命保険は加入時には覚えている保障内容も時間の経過とともに忘れてしまうものです。定期的に保障内容を確認しておかないと、見直しが必要な時期を見逃してしまう可能性があります。
よって、定期的に保障内容を確認し、現在の状況で必要な保障内容となっているかを確認するといいでしょう。保障内容を確認し、見直しの必要性が無ければ、そのまま現状を維持すれば問題ありません。
生命保険の見直しについては、定期的に相談できるFP(ファイナンシャル・プランナー)などのプロを見付けることも重要です。適切なアドバイスを受けられる状態であれば、安心です。
・どのような保険を選んだらいいのかわからない
・今、加入している生命保険が、どのような保障内容になっているか確認してもらいたい
・見直し方をアドバイスして欲しいが、誰に相談していいか分からない など
保険の選び方や見直し方で悩まれている方は、保険のプロであるFP(ファイナンシャル・プランナー)による無料相談(大阪/兵庫/京都/奈良)をご利用ください。
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